| 時刻は午後十一時になる十分前。 とても寒いこの時期のこの時間は、さすがに暖房が必要で、私は手の中のリモコンのボタンを押して暖房の設定温度を一度上げる。 一応床暖房も入ってるけれど、十分くらいはエアコンを作動させておこうと壁にかかった時計を見る。私が風邪を引いて若菜ちゃんと龍星くんに移ったら大変だ。 でも、暖房って地味にお肌の大敵なんだよね。 ぺたりと床に座り込んだ私は、背中に若の厚いのか薄いのかはよく解らないけれど、硬い胸がぴったりと密着しているので温かい。 もちろん、二人分の服の布地を挟んで触れ合っているわけだけれど、温かいなあ、としみじみ思う。 大抵、若のほうが私より体温は低いけど――これは若の基礎代謝が低いと言う意味ではなくて、私が冷え性のない一般的な女性の体温という意味――たまにこうやって逆転する事がある。 きっと、今の若にとって、私は冷たくて気持ち良いんだろうなと思ったら少し笑ってしまった。 若は眠そうに、まるで抱き枕でも抱くみたいに私の肩に額を乗せて、私の腰にテニスで鍛えた逞しい腕を回して、抱き寄せるようにしている。 自分の腹部で重なっている、温かい若の手に、左手を重ねてみる。 「若? 眠いならベッド行こうよ。私、運べないよ」 それに、私はこれから荒れに荒れたこの部屋を片付けなくてはならないのだ。 チョータの三日遅れのお誕生日会を、双子の世話で辞退しようとした若に“なら日吉の家でやれば問題ないだろ”と、半ば無理矢理に我が日吉家で行う事になって三十分前迄みんなでどんちゃん騒いでいたから、リビングは物凄く荒れていた。 今回は、全員がやっと二十歳になったアルコール解禁デーの意味があったらしくて、普段ならこんなお誕生日会とかはしてない、と、思う。たぶん。私もすごくテニス部の人たちと仲が良いってワケじゃないし、わからないけど。 まあ、とにかくそんな訳で、とっても部屋中お酒臭いし、早いところ綺麗にしておきたい。こういうのは早め早めにやらないと後で面倒臭くなるから。 若に抱きしめられたまま、右手で広げたごみぶくろに燃えるゴミと燃えないゴミを分けて捨てていく。東京都指定のごみぶくろは半透明で、ちゃんと分けていないと中身が透けて見えてしまうし、若もこういう事に煩いのでパッケージを紙の部分とビニールの部分とに分けたりして、ちゃんと。 途中で、若の手に重ねていた左手も使ってローテーブルの周りのゴミをごみぶくろに詰め終えた。さて次は、と食器類を重ねて、キッチンへ持って行こうと、立ち上がろうとしても若は腰に回した手を離してくれない。 「若ー? 私、キッチン行きたいんだけど」 さっきから何も言わないで、いつもより浅い呼吸を繰り返してる若にそう言ってみる。聞こえてるといいんだけど。 でも、若、そんなに飲んでなかったような気がするんだけどなあ…… 「いかなくていい。ここにいろ」 私の問いかけからたっぷり一分後、少しだけ掠れた声で、珍しく、舌足らずな発音で命令された。 ぎゅう、と私の腰に回している腕に力が入って、さらに強く抱き寄せられてしまう。 仕方なく私は大人しく抱き寄せられて、若の胸に背中を預ける。 ついでとばかりに若の手に自分の両手を重ねて、若が満足するまでこの体勢でいようと決心。 だって、こんな風に甘えているような若はとても珍しい。 それがアルコールの所為だとしても。 と言うか、若は、けっこうお酒は強かったはず。(若のお兄さんと若が二人でお酒を飲んでいるとすごいことになる。きっとアルコールに強い血筋なんだろうなぁ……あとで片付ける私とお義姉さんは大変なのだ) 私が缶チューハイのショート缶の半分で酔えるので、若はあまりウチでは飲まないけれど。 ふと不思議に思って、これだけ酩酊している原因を探すべく、辺りをキョロキョロ見回してみる。 フローリングの床には、クラッカーのテープや、宍戸先輩が忘れていった帽子とかが転がっていた。 ああ、今度、若に大学に持って行って貰わないと、と思って、少しだけ帽子へと手を伸ばしてみる。変わった視線の位置の所為で、若の直ぐ横に蓋の閉まったお酒の瓶がある事に気付いた。 なんとなく、そっと転がっている瓶に手を伸ばしてみる。けっこういっぱい残ってる。くるくると目の前で瓶を回してラベルを見ると白地に綺麗なグリーンで“SPIRYTUS REKTYFIKOWANY”の文字。 何て読むんだろう。えーっとス、スピー……スピ……リ? スピリ…… うーんうーんと悩んでいる頭の中で唐突にポンと単語が浮かんだ。 “スピリタス・レクティフィコワニー” 思い出した。 アルコール度数九十六度を誇る世界最強の火気厳禁のウォッカだ。 そういえば跡部先輩が持ってきてた。 薬局で普通に買える消毒用メタノールがアルコール七十パーセント。病院で使っている認可が必要な消毒用メタノールがアルコール八十パーセントだから、九十六度のアルコールが普通の酒屋さんで買えるのって不思議だと思う。こんなにアルコール度数が高いと、消毒には使えないだろうけど。ていうか、飲み物として認めていいのかな。九十六度って燃料になるよ。 あ、一人用の小鍋使うときの燃料にしようかな、余ってるスピリタス。固形燃料だと燃料くさいし――ていうか、蓋を開けた後があるってことは誰かが飲んだってことだよね。これ。 『おい、煙草吸うなよ。下手したら引火するからな。気化もするからこまめに蓋閉めろ』 どん、とテーブルにスピリタスの瓶を置く跡部先輩。 『跡部珍しいやん。そんな安くてきつい酒。カクテルでもる気なん?』 若菜ちゃんをあやしながら置かれた瓶を見る忍足先輩。 『あっ跡部もって来てくれたんだー! うっれC! オレそのまま飲んでみたい!』 みんなが持ち寄ったおつまみを食べながら芥川先輩が笑って言う。 『止めておいた方がいいですよ、芥川さん。それ、精製アルコールみたいなものですから』 若は、キッチンで簡単な料理を作りながら芥川先輩に忠告した。 『そういえば鳳って酒強かったか?』 ソファに腰掛けて龍星くんを膝に乗せた向日先輩が尋ねる。ちなみに龍星くんは向日先輩に怯えて、すごーくおとなしくしてた。 『あー……普通だと思いますよ? 特に弱くもなく強くもなく……?』 今日のメインのチョータがソファに座ったまま首を傾げて言う。 『ってか、長太郎は三日前で、やっと二十歳になったんだろが』 お皿を運ぶのを手伝ってくれる宍戸先輩が笑って言う。 『やるねー。ま、二十歳まで一度も飲んだことがない奴の方が少ないだろうけど』 くすくすと可笑しそう、口許に手を添えて笑う滝先輩。 『……ケーキここでいいですか?』 樺地くんが跡部先輩の了解を得てテーブルの中央にケーキを置く。 シンプルなザッハトルテがテーブルの中央に仰々しく鎮座すると跡部先輩が全員にグラスを持つように指示する。 私は、そんなにテニス部の人たちと仲が良い訳ではないので、キッチンで料理を作ったりアイスピッチャーにロックアイスをごろごろいれたり、わたわたと働いてた。 何だかんだ言って氷帝のメンバーは持ち上がりでみんな氷帝の大学部に進んでテニスをやっているので年を追う毎に親密な関係になっていると思う。 若と私が中学一年生の頃から……ええと、もう、中一でしょ、中二でしょ……大体八年くらいは……ああ、でも、先輩たちとは高校、大学で一年間が開いてるから六年かな? ……六年間も付き合ってるんだもんね。 ただの先輩後輩じゃなくて、みんなテニスで繋がっているからこれほど長く仲良く出来るんだろうな。ていうか、みんなテニス馬鹿だからかな。跡部先輩の家でウィンブルドンの試合の様子を大画面で映すから、それを観に行くなんて理由でデートがおじゃんになったこともありました。仲良すぎて男の子になりたいとか思ったこともありました。 若に仲がいいね、なんて言ったら思いっきり否定されそうだけど。 それにしても跡部先輩の指示で樺地くんが買ってきたザッハトルテは申し分なく美味しかったなぁ。チョコレートが別物って感じで。 夜は甘い物を食べないと決めていたのに、若の分を一口貰ってしまった。でも、ホントに美味しかった。さすが、跡部様という感じ。 ブルジョワジーで高級そうな味でした。なんとなくだけど、跡部先輩ってチョコレートはゴディバとか食べそう。 そう言えば三日前はバレンタインで、私は昔から行ってみたかったイタリアチョコのカフェに無理矢理若を連れて行った。まだ二十歳同士なんだからイチャイチャしてもいいと思ったんだけど、双子ちゃんがいると、どうしても二人ともイチャイチャよりも双子ちゃんの世話にばっかり気がいってしまって、なんだか結局は家族団らんって感じになっちゃったけど。 あ、でも私はゴディバよりガレーやヘフティの方がすきかも。エコールクリオロとかバビも美味しいよね。でも、チョコレートって油脂多…… じゃ なくて。 思いっきり回想から横道に逸れた思考を引き戻す。 なんとなく頭を振りたかったけれど、若に髪が当たると思ったので心の中で頭を振った。 『引火する』 『気化する』 『九十六度』 『精製アルコール』 私ですら小鍋の燃料に使おうと思ったほどのお酒があって、蓋が開いてて、お酒に強い若様が酩酊していて。 ……でも、若はこんなに酔う程は飲んだことはない。少なくとも私の前では。自分の酒量くらい把握してると若は言ってた。酒は飲めども呑まれるな、が若の飲み方だったはず。 うーん。 うーん? うー…… ……あれ? 私は、洗い物が一段落して、若菜ちゃんと龍星くんが人がいっぱいいて興奮して疲れちゃってぐずりはじめて、二人を寝かしつける為に寝室に行って、それで、戻ってきたら何か変なゲームをやっていたんだった。 何してるのかなーって若の側に行くと、若はくるしそうな顔と悔しそうな顔を足して二で割って頬を赤くしてた。 『やっぱ、一気呑みやないとつまらんなぁ……』 忍足先輩が詰まらなそうに若を見ていて、大分できあがった芥川先輩がソファでいびきをかいていて、向日先輩は異常にハイテンションで笑ってて、樺地くんが跡部先輩の後ろに静かに控えていて、チョータは宍戸先輩に一方的に話しかけていて、宍戸先輩は滝先輩とまったり歓談していた。 少し咳き込んだ若が忍足先輩を睨みつけて。 『この酒を一気飲みなんて冗談じゃなく自殺行為でしょうが。アンタ俺に死ねって言うんですか』 若が、お酒を割るために用意してあったカルピスを飲んだ。 『日吉が勝てば問題無かっただろうが。だらしねぇな。次は樺地、お前と向日でやれ――おい、小曾根! 冷蔵庫ン中の日本酒、そこのグラスいっぱいに注いでおけ』 妙に楽しそうな跡部先輩に命令されて、その通りに跡部先輩が持ってきた中どり無濾過の大吟醸をけっこう大きいグラスにたっぷりそそいだ。 すぐに何かよく解らない勝負を樺地くんと向日先輩がして、向日先輩が負けて、私の注いだ焼酎を一気飲みした。 あれれー。 そっかー、精製アルコールみたいなお酒をバツゲームで飲んだからこんなに酔っ払ってるんだー……確かに食事の前にも少し飲んでたし、食事中も呑んでたし、それだけ飲めば若も酔うよねえ…… 急性アルコール中毒とかにならなくてよかった。けど。 困った旦那様ですこと。 仕方ないなぁって笑っちゃいながら、お腹にある若の手に指を絡めて遊ぶ。 「ね、若。ベッド行こ? リビングはエアコン止めちゃうからここで寝たら風邪引いちゃうよ? 若菜ちゃんと龍星くん、私たちが居ないと、きっと泣いちゃうし。ね?」 生後十一ヶ月に近くなった若菜ちゃんと龍星くんは、最近夜泣きも減ってきたし、生活のリズムが揃ってきたから、余りその心配は無いのだけれど、一応そう云ってみる。 反応のない若に困ってしまいながらどーしようかなぁーって私があれこれ考えていると若の腕の力が少し緩んだ。これは本格的に眠ってしまったのでしょうか。どうしよう……、と思って私を拘束してる若の手を撫でてみる。 そうしたら、起きていたらしい若は、私の指を握って、掠れた声で言った。 「俺、ほんとうに香奈が好きだから」 まだ、ちょっとだけ呂律が回っていなくて舌足らずだったけれど。 余りにも急で、直接的な告白に心臓はばくばくし始めてた。 だって、今までは口に出したりとか、そんな事ほとんどありえなかったし。 誰も見ていないのに、何だか凄く恥ずかしくなってきて、本気で照れてしまって、視線をフローリングに落とす。 ああ、どうしよう。心臓がドキドキする……ていうか、顔が熱いんですけど! 相手は酔っ払いだと自分に言い聞かせても、酔っ払っていようがいまいが大好きな人な訳で。 酔っ払ってるから好感度ダウンとかありえないし、酔っ払ってるから嬉しくないなんて事も無いし。 前後不覚な酔っ払いの言葉なのに、心の底から嬉しいと思ってしまう自分が少し不憫だった。 「香奈が好きだから。一緒に居れてすごく幸せだと思ってる」 「やっぱ、色々考えても……俺には香奈しかありえないと思うし」 「香奈が俺の傍に居てくれる事に、いつも感謝してる」 「本当に、香奈と一緒になれて幸せだから。本当だから」 「龍星も若菜も大事だけど、香奈の事も愛してるし、ほんとに好きだから」 ジ ー ザ ス ク ラ イ ス ト ! ! どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう。 若 が 錯 乱 し た ! キス魔とか泣き上戸とか笑い上戸とか説教とか絡み酒とかは聞いた事はあるけど……! 好きな人に延々と耳のすぐ近くで、眠いような甘ったるいかんじの掠れた声で告白されて、恥かしくない女がいるわけないじゃないですか、嬉しくない女がいるわけないじゃないですか……! ていうか、若が私に好きって言うのはすごく珍しい上に、(このひと私の告白受けるときにも「好きでもないヤツ」とかものすごい遠回しだったんですよ!)言ったとしてもいつもからかう感じでだったから、なんかもー……恥ずかしい! 嬉しいけど恥ずかしい! 愛してるとか、絶対初めて言われた……! あぁあーっもー……嬉しいし恥ずかしいしなんか泣きそうなんですが……! 「香奈?」 そんな声で名前呼ばないで下さい。 ほんともう顔が熱いし。 ドキドキしすぎて、頭の中にもう一つの心臓があるみたいだし。 手とか、勝手に震えるんですけど。 嬉しすぎるんですけど。 旦那様なのにときめくんですけど。 「……なに?」 なんかもう、若なのに若じゃないみたいで困る。 普段みたいにからかわれる方が心臓に優しいんだって知った。 「こっち向けよ」 ぐい、と腰に回っていた腕と手に力を入れてきたので、即座に辛い体勢になる事を悟って、自分から、身体ごと若の方を向いた。 けど、直視できません。 恥ずかしすぎて若の顔見れません。 でも、勇気を出してちらりと覗った若の顔は、眠い時の若菜ちゃんそっくり。若菜ちゃんは寝つきが良くて寝起きが悪い。龍星くんは寝つきが悪くて寝起きが良い。そんな事を考えてると、若が身を屈めてキスしてきた。 お酒の味の苦いキス。 軽く触れ合ってはすぐに離れるキスを何度も繰り返す若。 本当にどうしたんだろう。 何だか少し負けたような気分になりながらもキスされるのが嫌な訳がなくて。 その内、唇だけだったキスは頬や瞼や額にまで落とされる。 唇が腫れるんじゃないかと余計な心配をするほどキスをした若は、じっと私を見る。 居心地の悪さに身じろぎたかったけれど、それも悔しいので見詰め返してみた。 「香奈、俺を捨てるなよ」 その言葉を理解した瞬間に思わず噴き出して笑ってしまうと、若は少し眉を寄せる。 それはこっちの言葉だよって思ったけど、おかしくて笑ってた。 ◇◆◇ 「……ったまイテェ……」 二日酔いで頭ががんがんするらしく、めずらしく朝のランニングもしないで、ブラックのコーヒーを所望して、ダルそうにソファに深く腰掛ける若。 私はコーヒーが入ったカップを若に差し出して、リビングのラグマットの上で会話している若菜ちゃんと龍星くんを見る。二人とも若がベッドの上でぐったりしている間にもうご飯は終えていて、私も簡単にサンドウィッチとミルクだけで朝食をすませてある。あとは若だけ。 「若? 学校休む?」 双子ちゃんは上機嫌で口をよだれでべたべたにしながら、あーとか、うーとか、あぅぃぇぃあ〜、とか声とか声じゃないっぽいのとかを使って会話してた。 「行く」 喋るのもだるいのか一言だけで、若はコーヒーを一気に飲み下す。 こんな若を見てるだけで、私はお酒はほどほどにしようと思いました。すごい、若が反面教師になる日が来るなんて思いもしなかった。うん。 「今日は私が若菜ちゃんと龍星くん送っていくから、電車で学校いきなよ。運転辛いでしょ」 「ああ」 やっぱり一言。 そんなに具合が悪いのかな、と心配になって若の顔を覗き込むと、だるそうに視線を横にずらす若。 「本当に大丈夫?」 空になったコーヒーのカップを握ってる若の手に、自分の手を添えて聞いてみる。 「そう言ってる」 いつも以上にぶっきらぼうな態度に苦笑して、若の手からカップを受け取って流しへ持っていく。 そうして、若の座っているソファの前のローテーブルに、とろみの付いたお吸い物とご飯とお魚の照り焼きと、ひじきやらおひたしやら、そんな感じで一人前の朝食を並べた。ついでに緑茶もいれてあげて。 それから、若菜ちゃんと龍星くんに暖かい格好をさせて、車のキーを手にする。もう、二人ともよたよただけれど、自分の足で歩けるから、そのあたりはラクチンだ。 「もう送って行っちゃうから」 「ああ」 やっぱり一言。 何だか悔しくなってきた。ので、昨日のお返しも込めて不意打ちで若の頬にキスをしてみた。 若の反応を見る前に、いってきまーす! と朝から元気に龍星くんと若菜ちゃんを連れて家を出た。 ◇◆◇ 家を出た私には、一人残った若が耳を赤くして「馬鹿すぎる……」と自己嫌悪で呟いたとか、そういう事は確かめようもなかった。 |